最近、チェーンからガシャガシャ音が聞こえてきたり、シフトアップしてからの加速時に「ガクッ」とショックが発生するようになってきました。チェーンを30,000km近く交換していないので今回はチェーンを交換してみることにしましたのでやり方をまとめておこうと思います。
※チェーンを交換したら、ガシャガシャ音もショックも発生しなくなりました!
必要なもの
以下のようなものを準備します。チェーン交換にはチェーンカッターとかしめ治具が必要なので準備してください。※写真には写っていませんが、リアスタンドも必要になります!
また純正の場合、VT250 SPADAの標準チェーンのリンク数は132でメーカー適合は以下のようになっています。
メーカー | 適合チェーン | リンク数 |
---|---|---|
DID | 428VX | 132 |
RK | 428RXW | 132 |
チェーンを外す
まずは古いチェーンを外します。チェーンは下のように一か所だけ構造が異なっている箇所があります。このピンの頭をやすりで削ってやりカッター治具でピンを押し出していきます。
以下のようにピンの頭が無くなり、フラットになるまでヤスリで削って下さい。(3分くらいで削れます。)
次はピンを押し出します。以下の治具を組み合わせます。
先ほど頭を削ったピンに治具の尖り部をセットして17mmのスパナで回していくとピンを押し出すことができます。ピンを押し出すとチェーンが外れます。
チェーンの取付け
チェーンが外れたら新しいチェーンを取り付けます。チェーン取付けは古いチェーンを使うと簡単にできます。下図のように古いチェーンの端と新しいチェーンの端をねじりっこなどでつないであげます。この状態でホイールを手で回してやると古いチェーンにガイドされ新しいチェーンを取り付けることができます。
プレートの圧入&ピンのカシメ
チェーンの端部をジョイントリンクでつないでチェーンを接続していきます。
リンクプレートにOリングを組み込んで添付のグリスを付けておきます。
チェーンの端部をジョイントリンクでつないでプレートを仮組みします。
次に治具を使ってプレートを圧入します。以下の治具を組み合わせます。
チェーンにあてがいスパナで締めこみプレートを圧入していきます。
圧入はジョイントリンクのプレート面が隣のプレート面とフラットになるように締めこんで下さい。
※圧入不足、圧入しすぎに注意です。
最後にピンのカシメを行います。
リンクピンの頭を円錐状の治具を使って開いてやりプレートが抜けないようにします。
治具は以下の部品を組み合わせます。
チェーンにあてがい締めこんでピンをカシメていきます。
下のようにピンの頭が円錐状になればカシメ完了です。
新しいチェーンを取り付けることができました!
あとはチェーンの張り調整をして完了です。張り調整のやり方はコチラの記事を参考にしてみて下さい。
まとめ
DIYでのチェーン交換のやり方でした。ピン頭をけずるサンダーがないとできないかと思っていましたが、ヤスリでも全く問題なくできました。カシメ治具のお値段が高めなところがネックですが興味のある方はぜひやってみて下さい。