今回はバイクの光軸調整のやり方について書いてみます。車両はCBR954RRです。
バイクの光軸検査について
バイクの光軸検査はくるまと異なり、ハイビームのみ検査されます。
ハイビーム点灯時の最も明るいところ(最高光度点)が光軸範囲内に収まっているかどうかを検査します。
■ハイビーム点灯時の様子
[参考]ロービーム点灯時の様子
光軸判定枠の設定
光軸判定枠は以下のように規定されています。 バイクと壁の距離d=3[m]、ヘッドライト高さh=770[mm]の場合です。※壁からの距離をとるほど精度が上がりますが、場所の確保やライト明るさ の関係から3[m]くらいが調整しやすいです。
判定枠が縦7.6cm、よこ16cmなので以外と狭く感じますね。他のd,hの場合は以下のように計算できます。
光軸調整のやり方
続いては具体的な調整方法です。以下のような手順をふんでいきます。
- 垂直なカベの前にバイクを停める
- ヘッドライトの高さを測る
- 壁に光軸判定枠をマーキングする
- ハイビームを点灯させて、最高光度点の位置を確認する
- ヘッドライトのネジを回して最高光度点の位置を調整する
下図のようにカベの前にバイクを停めてください。この時、d=3[m]になるように調整して下さい。カベから3[m]のところに予め テープをはっておいてそこに合わせにいくのがやりやすいです。
つづいて、かべに光軸判定枠をテープで四角くマークしておきます。ハイビームを点灯させて、最高光度点がこの光軸判定枠内に おさまっていればOKです。もしずれていたらヘッドライトのネジをまわして調整します。
- 垂直方向
- 水平方向(右に回すと下がる)
の調整ネジがついています。これをドライバーなどでまわすことで光軸調整ができます。 CBR954RRのネジはここにあります。
以下のようなユニバーサルジョイントがついた工具があると調整しやすいです。
まとめ
CBR954RRの光軸調整方法についてまとめました。ユーザー車検をやる人はぜひやってみてください。