今回はリヤタイヤのベアリング交換をやってみたのでやり方をまとめてみました。
走行中に急にキーっとブレーキをひきずったような音が発生するようになりました。
音は断続的に発生し、まったくならない時もあるといった症状でした。
ただ、音の発生する頻度は少しずつ増加し、音もキーっという音からガリガリと周囲の人にも聞こえるくらい大きな音になっていきました。
停車中(アイドリング)は音がしないことからリヤタイヤを外してみたところベアリングが壊れていたため交換に至ることになりました。

必要なもの

ベアリングはホイールに圧入されているため引き抜くためのプーラーと圧入するためのソケットとハンマーを用意しました。

必要なもの部番
ベアリング(ホイール用)96150-62030-10
オイルシール91252-KY1-004
ベアリングプーラー
ハンマー
ソケット(29)
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以下なくてもいけますが、あると便利そうなものです。

あと、今回は交換してませんがスプロケット側のベアリングは以下の96150-62040-10になります。

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■交換方法

まずはタイヤを外します。外し方はこちらを参考にしてみて下さい。

タイヤがはずれました。カラーがはまっているのでこれをとりベアリング状態をチェックします。

以下のようにブレーキディスクがついている側のベアリングが壊れていました。ボールベアリングが砕けています。。
※ホイール反対側のベアリングとスプロケットのベアリングは壊れていなかったのでそのままにしておきました。

壊れたベアリングを外します。ベアリングはきつく圧入されているので取り外すのにベアリングプーラーを使います。
ベアリングプーラーでベアリングを引き抜く手順を動画にしたので参考にしてみて下さい。

ベアリングを抜くと以下のような状態になります。中にはディスタンスカラーが入っています。

新品のベアリングとオイルシール

まずはベアリングを打ち込みます。
ベアリングを打ち込む際にはアウターレースをたたきます。インナーレースを叩くとベアリングが壊れてしまいます。アウターレースを叩くために以下のようにソケット(二面幅29mmサイズ)を使います。

ソケットをハンマーでたたいてベアリングを圧入します。ベアリングはホイール端面よりも深く圧入します。
私の手持ちのソケット(二面幅32mm)だとホイールと干渉し、ツラまでしか打ち込みできませんでしたので取り外したベアリングの外周を削って打ち込み用治具にしました。
二面幅29mmのソケットがあればホイールと干渉せずにホイール内側まで圧入できると思います。

打ち込み終わりは以下のようになります。インナーレースとディスタンスカラーが接触しディスタンスカラーがカタカタ動かなくなる程度が打ち込み量の目安です。※打ち込み過ぎるとベアリングのインナーレースに荷重がかかってしまうのでいちおう注意して下さい。

次にオイルシールを打ち込みます。ベアリングの時と同様にソケットで打ち込みます。
打ち込んだらリップ部にグリスを塗っておいて下さい。

ベアリングの圧入には大きな力が必要です。以下のような重量のあるハンマーがあると作業がとても楽になります。軽いハンマーだとまったく入っていきませんでした。。。

あとはホイールを元に戻して完了です。リヤアクスルナットの締め付けトルクは90Nmです。