こんにちは、こたけんです。 みなさん、車やバイクにドライブレコーダーや充電器などの電装系部品をつけたことがあると思います。 こういった電装系部品を取りつけるときに使うのがヒューズです。 今回はこのヒューズの取付け位置について考えたいと思います。
・そもそもヒューズとは何??
まずは、ヒューズの役割について説明します。 ヒューズは以下のように中心部の電流経路が細くなっており、 規定以上の電流が流れるとこの部分が溶断し、電流を遮断する機能をもっています。
ヒューズは以下のようにバッテリーと電装部品からなる回路内に設置します。
追加した電装部品が何らかの原因でショート故障した場合、回路には瞬間的に大電流が流れます。 もし電流が流れ続けた場合、電線や端子が発熱し最悪、発火にいたる可能性があります。 ヒューズを回路内に設置していれば、ヒューズが溶断し電流が遮断されるので車両火災などを防ぐことができます。
・車における電流経路
ここで少し車における電流経路について説明します。 車には無数の電装部品(ヘッドライト、カーナビなど)が搭載されています。 この電装部品のマイナス端子をすべてバッテリーまでもっていくのは大変なので車のボディに接続しています。 ※車のボディは金属なので電流が流れます。
・ヒューズをバッテリーの+電源の近くにする理由
ヒューズは電源と電装部品からなる電流経路に入っていれば、どこにいれても同じ働きをしてくれますが、 一般的にはバッテリーのプラス電源になるべく近づけて設置されます。 これには以下のような理由があると考えられます。
内側の回路が追加した回路です。ヒューズと電装部品が入っています。 内側の回路の電線被覆がこすれなどにより破れて、ボディと接触した場合 赤ラインのような経路に瞬間的に電流が流れます。この場合ヒューズにも大電流が流れるので ヒューズが溶断し、電流が遮断されるため発火等にはいたりません。
今度はヒューズをバッテリーの+電源から遠くにした場合を見てみます。 同じ箇所でボディと接触した場合、こちらのケースではヒューズに電流 が流れず、ヒューズが溶断せず電流が遮断されません。 こうなると、電流がいつまでも流れ続け発火に至る可能性が出てきます。
・まとめ
電装部品を追加するときは必ずヒューズを入れましょう。 最悪、発熱からの発火にいたる可能性もあります。 ヒューズの位置はできるだけ、バッテリーの+端子に近づけるのがよいです。 配線の絶縁被覆が破れボディと接触した場合の発火リスクを抑えることができます。