VT250 SPADAのFrタイヤが古くなってきたので交換しました。交換方法をまとめたので、DIYで交換したいと思っている方は参考にしてみて下さい。
必要なもの
タイヤの構造
最初にタイヤの構造について簡単に説明します。
VT250 SPADAのタイヤはチューブレスタイヤです。チューブレスタイヤの内側にはハンプというでっぱりがあり、タイヤのビート部がホイールのリムとハンプの間にはまっています。この構造によりタイヤ内部の空気が外部にもれずにタイヤの空気圧を保持することができます。
DIYでタイヤ交換をする際に大変なのがこのビートを外すこと(ビート落とし)だと思います。このビート落としのやり方も説明していきたいと思います。
タイヤ交換の方法
まずはFrタイヤを外します。車体からのタイヤとりはずし方法はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
タイヤを外したらまずは空気を抜きます。エアバルブのキャップを外し中にあるバルブコアのピンを押して空気を抜きます。
空気が抜けたらビードを落としていきます。ビードはしっかりとはまっており手で押しても外すことはできません。ビード落とし専用の工具があると良いですが、今回はジャッキとラッシングベルトを使ってビードを落とします。
下図のようにタイヤとジャッキをラッシングベルトを使って固定します。あとはジャッキを動かしてジャッキでタイヤを押し込んでいくとビードを落とすことができます。ビード落としの様子を動画にしたので参考にしてみて下さい。
※参考までにビードブレーカーの情報を載せておきます。
ビードが落ちたらタイヤレバーを使ってホイールからタイヤを外していきます。タイヤレバーをホイールとタイヤの間に挟み、テコを使って外していきます。
外している様子を動画にしたので参考にしてみて下さい(0:45~からになります)。
タイヤがホイールから外れました。
エアバルブを交換する場合はここで交換して下さい。
純正部番:42753-ML7-004(ダンロップ) or 42753-ML7-003(ブリジストン)
続いて新しいタイヤを取り付けます。タイヤ組付けの際にはビード部にビードワックスをつけてあげてください。※シリコーングリス等でも代用可能です。
また、タイヤには回転方向指示があるので間違えないようにして下さい。VT250 SPADAの場合はブレーキディスクがある側に回転方向マークがきます。
組付ける際にもタイヤレバーを使っていきます。組付け時はタイヤを手で押し込んでからレバーを使っていきます。手前側をひざでおさえながらやるとうまくいきます(組付けの様子は上記動画の2:04~になります)。
タイヤを取り付けると以下のような状態になります。この状態だとまだビードが上がっていないのでビードを上げる作業にうつります。
ビード上げはタイヤの中に空気を入れて、空気の圧力で上げていきます。コンプレッサーをもっていればいいのですが、ない場合にはセルフのガソリンスタンドにある据え付け型の空気入れでできるので、一声かけて貸してもらうのが良いと思います。
空気の圧力を280kPaに設定して空気を入れていくと圧力でビードが上がります。ビードが上がる時には「パンッ!」という音がするのでビードが上がったことが確認できます(ビード上げの様子は動画の3:19~になります)。
※ビードが上がらない時にはエアバルブの虫を外してやったほうがいいです。虫をはずすことで一気に空気を送り込むことができビードが上がりやすくなります。
※参考までにコンプレッサーの情報も載せておきます。こんな小型なコンプレッサーがあるなら購入してもいいなと思いました。試せておらず申し訳ないですが、700kPaまで圧力を上げられるならビードも上げられると思います。
まとめ
DIYでタイヤ交換をする方法についてまとめました。自分でタイヤ交換してみたいと思っている方の参考になればうれしいです。