WRX(VAB)の純正カーナビはPanasonicのCN-LR700Dになっています。このナビ、Bluetoothオーディオに対応しておらず無線で音楽をきくことができません。また、iPhoneの場合にはUSB端子を使って音楽を聴くことができますが、Androidは認識されません。。
このため、Androidで音楽を聴くには外部入力(AUX)端子を使う必要があります。以下のようにコンソールの中に入ってます。

ただ、通常の4極オス-オス延長ケーブルを使うと音が左側のスピーカーからしかでません。これはスマホとカーナビの端子配置が異なることが原因です。
今回はこのケーブルを自作してみたので過程をまとめておこうと思います。

※この方法は筆者が実験的に試した方法ですので、実施に関しては自己責任でお願いいたします。

~この記事はこんな人にオススメ~

・カーナビの外部端子を使って音楽を聴きたいと考えている人

・WRX(VAB)で音楽を聴く方法を知りたい人

左側スピーカーからしか音がでない理由

まず、通常の4極オス-オス延長ケーブルを使うと音が左スピーカーからしかでない理由を説明します。
下図のようにスマホ側とカーナビ側で左音声とアースの端子配置は同じですが、右音声とマイクの位置がずれています。※カーナビ側にマイク入力はなく映像入力が搭載されています。
この端子配置のズレをなおすようにケーブルを作製すれば右側のスピーカーからも音声出力できステレオで音楽を聴くことができます。

ケーブル作製~シンプルな方法~

必要なもの

最もやりやすい方法は通常の4極オス-オス延長ケーブルを用意して配線のつなぎ変えをする方法だと思います。

ケーブルを準備する際には以下のように中心に導線があり、周りが絶縁されているタイプを選ぶようにして下さい。

作製方法

ケーブルの任意の箇所を切断して中の配線をつなぎかえればOKです。
以下のように②番目の端子と④番目の端子の接続先を変更します。①、③の端子はそのままでいけます。※端子とケーブルの対応状況はテスターを使って確認して下さい。

今回は手持ちで4極のオス-オス延長ケーブルをもっていなかったため以下のように作製しましたのでそちらも載せておきます。

ケーブル作製番外編~手持ちの部材で挑戦~

使ったもの

以下のようなものを使いました。

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作製方法

やることは延長ケーブルのメス端子をカットして、オス端子(イヤホンから分離したもの)を接続するだけです。
まずはマイクイヤホンセットから4極ステレオピンプラグを取り出します。以下のようにニッパーを使って根本の樹脂部を分解し、結線部を露出させます。

不要なケーブルはカットして、以下のようにしておきます。それぞれの端子配置は以下のようになっていました。※テスターを使えば確認できます。

続いて、延長ケーブルのメス端子をカットして、配線を取り出します。

それぞれの端子とケーブルの関係は下図のようになっていました。

先ほど準備したオス端子と接続します。接続方法は下記の通りです。

端子への接続の様子を動画にしたので、詳細確認してみて下さい。

4極ミニプラグはんだ付け

はんだ付けした後は各線の絶縁処理を行っておいてください。また、熱収縮チューブで結線部を覆っておくと見栄えが良くなります。

完成したケーブルがコチラです。通常の延長ケーブルのようにすっきりした取り回しができそうです♪

まとめ

Androidスマホ(Oppo Reno7a)からカーナビ(CN-LR700D)に外部入力(AUX)できるケーブルを作製してみました。市販の延長ケーブルのようなすっきりとした取り回しができるようになりました!
※この方法は筆者が実験的に試した方法ですので、実施に関しては自己責任でお願いいたします。