今回はクラッチの構造について考えてみたいと思います。
クラッチはどこにある?
バイクでギヤチェンジをする際、クラッチレバーを握ってからギヤ操作をします。クラッチレバーをにぎるとワイヤーが引かれ以下のレバーが動きます。
このケースの内部には金属のディスク(クラッチプレートとクラッチディスク)が重なって入っています。このクラッチプレートとクラッチディスクをくっつけたり離したりすることでEngからの動力をコントロールしています。ケースカバーを外すと以下のようなモノがはいっています。
クラッチが動作する様子を動画にしたのでご覧ください。
クラッチを展開すると以下のような構造になっています。
クラッチの構造と仕組み
さらにクラッチの構造と仕組みについてみてみます。クラッチの断面構造は以下のようになっています。
クラッチレバーを握ることでこのリフタロッドが押しだされ、クラッチプレートが押し込まれます。クラッチプレートが押し込まれることでクラッチプレートとクラッチディスクが離れEngからの動力がカットされます。以下で詳しく見ていきます。
クラッチ接続時はクラッチスプリングの力によりクラッチプレッシャープレートがクラッチディスクとクラッチプレートを押し付けています。これによりクラッチディスクとクラッチプレートの間に大きな摩擦が生じ一体となって動くようになります。
この状態だとENGからの動力は以下のように伝わっていき、トランスミッションに出力されます。
・クラッチアウタ→クラッチディスク→クラッチプレート→クラッチセンタ→メインシャフト→トランスミッション
クラッチ解放時(クラッチレバーを握っているとき)はリフタロッドが押し込まれクラッチプレッシャープレートが押し込まれます。すると、クラッチディスクとクラッチプレートが離れ、ENGからの動力がカットされます。このように、クラッチレバーを握ることでENGとトランスミッション(最終的にタイヤへ)が切断されるため、バイクが停車しているときもエンストさせずに済むというわけです。
まとめ
今回はクラッチの構造と仕組みについて考えてみました。参考になれば幸いです。